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(報告)〈0(ゼロ)から始める就労支援講座 3.0〉を開催しました

datetime2025年3月31日

〈0(ゼロ)から始める就労支援講座 3.0〉をオンライン開催し、延べ160名の方が参加されました。

実践報告1~4の4回シリーズで各分野で就労支援に携わられている方を講師に招いて、就労支援の実践について学びました。参加の方は、南予圏域の支援者を始め、行政、チャレンジオフィス、県内各地で障がい者雇用を推進している会社など多岐に渡っています。

 

【コーディネーター】 大澤 隆則 氏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実践1 2/21(金)「教育からの移行と他機関連携」

 北海道千歳高等支援学校 斎藤 芳朗 氏

 

 

 

 

 

愛媛県と北海道の地域差(人口や支援学校、ナカポツの設置状況など)、千歳高等支援学校の特色(職業学科を設置する知的障がい特別支援学校高等部について)紹介、1年時から卒業までの就労への移行の流れを丁寧に説明いただいた。また、3年時に一般就労と福祉的就労のそれぞれで時期に応じた連携の流れについて学ぶことが出来た。卒業後のアフターフォローも他機関との連携を取りながら、タイミングよく支援に入っている様子を伺う事ができた。事例からは、ナカポツや行政、相談支援事業所などとの連携によって当事者の方の希望する就労に近づく支援がなされていた。

 

実践2 2/26(水)「精神障がいのある方への就労・生活支援」

株式会社hale 常務取締役 住宅型有料老人ホームHale 施設長 佐々木 渉 氏

 

 

 

 

 

精神障がいのある方の生きづらさや、はたらくことの困難さ(常にアンビバレンスな心理状況を抱えている)、症状や状況に応じた適切な支援と介入が必要であることをお話しいただきました。そのためには依存先を増やすことが大切です。就労課題として、「はたらく」ことはできても「はたらき続ける」ことが困難だったり。働き続けるためには、就労経験よりその人の特性が評価されることなどを学びました。長期就労経験のない方、薬物依存の方の就労支援の事例から、家庭の問題や触法の方の就労支援の課題、就労支援の難しさについても学ぶことができました。

 

実践3 3/7(金)「発達障がいのある方への支援 ~就労に向けたコミュニケーション支援~」

北海道札幌養護学校 小学部 教諭 道央PECSサークル代表 松本 祥子 氏

 

 

 

 

 

学校の指導で大切にしている、トイレ(排泄の自立)、食事(一人でできる)、伝達(欲しいものを伝えられる)について低学年から実践している取組を動画を通してわかりやすく紹介いただきました。学校現場だから、教師だからできる支援(指導)を大切にしておられ、そこから多くの学びをいただきました。

 

実践4 3/12(水)「就労移行支援事業所での実践と多機関との連携」

社会福祉法人 愛和福祉会 就労移行支援事業所 ワークス翔 内久保 譲 氏

 

 

 

 

 

事業所の特色、就労支援や事業所で実践しているアセスメント、北海道の地域状況(地域が変わると就労支援の在りかたや就労先が違う)、社会資源の愛媛との違いなどについて伺いました。本人のニーズや課題のポイントを見極めて、本人にマッチした支援事業所を探す大切さを学びました。